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さて、今の状況を確認しておこう。
まず今の場所だが、屋内だ。それはいい。
オレの格好はいわゆる治癒魔道士のそれで、得意なものはもちろん回復魔法。次点でサポート系。なんと攻撃魔法は一切使えない。さすがに神の眷属だけあって蘇生魔法は使えるが、世界の法に反するためよほどのことがない限り使うなと釘を刺されている。ちなみにこの世界では、オレみたいな回復専門の魔道士は癒師(いやし)と呼ばれてかなり重宝されていた。元の世界でも医者は重要な役割を担っていたように、やはり回復関連の職業と言うのは大切なモノらしい。
一方アイリスの方は、一言で言うと紅を基調とした踊り子の服を纏った剣士だ。いわゆる透け布があちこちに装飾され、しっかりと肌が隠されているのは胸と股間と、それから黄土色の首輪や腕輪といった装飾品の部分くらい。あと、普段は腰に湾曲剣を差しているので、その部分も肌が隠されている。そのくせ普段は魔法を主体にして戦うのだから、何をしたいのかはよく分からない。
で、最初に確認した通りオレ達二人は今屋内の一室にいる。ベッドの数は、ええと何個だ? 部屋が相当に広いので、ベッドの数もいくつか。そんな中でも一際大きいモノの上に無造作に放り出され、二人並んで寝転んでいる。
他にこの部屋にいるのは、男がたくさん。それと何人かの女、時折首輪つき。彼女たちは現在進行形で野獣の交尾のように交わり、艶やかな嬌声を上げていた。
「なあ、おかしいよなアイリス? オレ達って、こんな状況になる必要全くないよな?」
なにせアイリスは女神様だ。その気になれば、ぶっちゃけ街一つ吹き飛ばすくらいは容易にできる、らしい。オレは見た目通りのか弱さなうえに回復特化型なので、相手が成年男性の時点で詰んでしまうくらいに戦闘能力はないが。
あの不思議な空間から転送された時点でお互いこの恰好で、設定としては二人旅を楽しむ腹違いの姉妹ということらしい。まあそこはいい。景色はきれいだし食べ物は意外においしいし。
「いえいえ。私たちの旅の目的はおまんこに無理やりちんぽを突っ込まれることなんですから、これで正解なんですよ」
目の前にぞろりと並ぶ男たちの舐るような視線に頬を染めながら、銀髪の女神様はうっとりとした声でとんでもないことを宣ってくれた。だがその言葉に嘘はないだろう。なにせこの辺りを荒らしているらしい山賊の噂を聞きつけると、嫌がるオレを伴って嬉々としてそのアジトに向かい――あっさりわざと負けて拘束されたんだから。山賊の方が、あまりのあっけなさに目を丸くしていたくらいだ。
ちなみに転生後、僅か半日の出来事である。このままだと異世界に来て二回目の食事が男のソレということになりそうだった。
「ははは……なるほどねーちゃんたちは、初めからそれが目的か」
「いや、いっしょにすんな! オレは被害者だ!」
精一杯の抵抗を試みる。がばりと起き上ってじりじりと後退し、ベッドの端にある板に背中を預けて下卑た笑みを向ける男にキッとした目を向けた。目じりに涙? 浮かんでいるかもしれない。
「おいおいお嬢ちゃん。癒師を目指してんのにそんな口調でいいのかい」
知るか。だが癒師というのは元の世界で言うところの、清楚なシスターとか、あるいは敬虔な修道女のようなものだ。確かにこんな言葉づかいをするヤツはいないだろう。
「ち、近寄るな!」
小さな足をげしげしとぶつけるが、男の方は蚊に刺されたくらいにしか思っていないようだった。足首をむんずと掴み、力強く己の方に引き寄せる。それだけで子供の体躯は、あっさりとベッドの上を移動した。
「や、やめろぉ!」
ローブが捲れて太腿があらわになる。
今まで以上に上半身をバタつかせて暴れるが、すぐに馬乗りになった男に腕を封じられて身動きが取れなくなった。
手慣れた様子で服を脱がされ、そのまま丸裸になる。
「お、おちつけ……! オレは子供だぞ! お前変態ってことだぞ!」
男だった、と言っても嘘にしか聞こえないから意味はないだろう。ならばせめてこう言えば多少は躊躇してくれるはず。
そう思ったのだが、逆に男の方はきょとんとした顔を返す。
「何言ってるんだ? 女だろうと男だろうと、六を超えれば襲ってもいい。常識だろ」
「んなバカな常識があるか!」
金切声で叫んでしまった。だが周りを見ても、誰一人オレの言葉に頷いてはくれない。
「あらあら、アカネちゃんはこの世界のことをまだまだ知らないみたいですね」
呆れたようなアイリスの声が聞こえたのでそちらを見ると、彼女はすでに男に身をゆだねて気持ちよさそうに頬を紅潮させていた。女の子座りをする彼女の背後から伸びたごつい手が、豊満な双丘の形を変えている。
「ここでは、六歳を超えれば何をしてもかまいません」
その代わり六歳未満に手を出せば極刑ですが。
そう付け加えるアイリスの話は聞こえてこなかった。頭が真っ白になって、何も考えられない。
「待て待て。それじゃあ子供は安心して外に出れないだろうが」
「なんでだ?」
「いや、なんでって……」
そんなもの、襲われるからに決まっている。
理解できない、という顔をする男に、こちらも同じ顔を返す。
「六を超えたら男は女に犯され、女は男に犯される。そんな常識も知らないなんて、さすが癒師様は位が高いな」
「知るかそんな常識!」
吐き捨てるように喚いた。縋るようにアイリスの方を見る。
「そんな目をされても、事実ですし」
それに……、と言った時点でアイリスは唇を求められ、そこでディープキスをしてからこちらに向き直る。
「人に襲われる方が、魔物に襲われるよりよっぽど健全で安全ですからね。将来魔物にぼろ雑巾のように犯される日に備える、この世界の人たちの知恵ってことですよ」
だんだんと、この世界が狂っているということが分かってきた。
オレのエロゲ、それも凌辱系の知識を総動員して仮説を立てると、要するにこの世界の魔物は人間の女、いや多分男も大好きらしい。で、人間全体として「事前に犯されとけ」なんていう常識がまかり通るくらいだから、多分魔物に襲われて苗床なり種馬になって死ぬ確率は相当に高いのだろう。
淫乱な女神様に、肉欲に溺れた世界。困ったなぁ。詰んでるぞ、コレ。則堕ちしちゃったほうが楽だよね。
「これ以上下らん話に興じる気はない。ヤらせてもらうぞ」
「……どーぞご勝手に」
どのみち抵抗のしようもない。
捨て鉢になって答えるオレに、男はいそいそと硬いモノを股間に押し付けてきた。
……って。
「え、前戯は……ぎっ!?」
言い終わる前に、とんでもない痛みが股間から襲い掛かった。
「そんなものしてもらえると思っていたのか? つくづく常識を知らないやつだな!」
「い、痛い痛い痛い! 待って、待ってって!」
ぐいぐいと腰を進めようとする男から必死に逃げようとするけれど、幼女を抱き伏せる傲慢な力に抗えるはずもなかった。
「待て待て馬鹿者。焦らされて昂ぶっているのは分かるが、落ち着け」
だが意外にも、オレを貫こうとする男を止めたのは別の男だった。それを聞いて少し我を取り度したのか、アソコに突っ込まれようとしていた抵抗感がなくなる。
「ったく。オークでもこれを使うっていうのに」
「すまんすまん。気が急ぎすぎた」
そう言って後頭部をポリポリと掻きつつ、差し出された小瓶を受け取っている。中身は透明などろっとした液体で、男はそれをオレの腹の上に垂らした。
「ひゃうっ!?」
ひやりとした感触に可愛い声が出る。男はその液体をゆっくり腹の上で広げてなじませた後、恥丘を通ってぴったりと閉じたままの秘裂に指を這わせる。
先ほどとは違い、優しくゆっくりとした動き。嫌なはずなのに、思わず目を閉じてその感触を味わってしまった。というより、下手に抵抗してまたさっきのようなことをされたらたまったものではない。
「ん……んんぅぅう!?」
そうして感覚を集中していると、節くれだった指の感触がおかしなところに広がっていった。男の時には味合わったことのない感覚。男で言えば陰茎の根のあたりに、異物感が侵入してくる何とも言えないぞわぞわとした刺激が広がっていった。
これは、まさか……。
「……挿れられてる?」
「指だけだがな」
鼻歌混じりにそう答えた男は、先ほどの液体をなじませるようにオレのアソコの中を捏ねていった。
変な感触だ。どうにも喩えようがないが、強いて言うなら耳の中に撚ったティッシュを挿しこんだよう、というのが近いだろうか。気持ちいいというよりは、なんというかくすぐったい。
だがそのうち、アソコがどうにも熱くなってきた。むずがゆかっただけの感覚が、いつの間にやら思わず腰を引いてしまうような刺激に変わっている。
「んっ……」
気が付いたら声が出ていた。すぐに手を当てて堪えようとしたけれど、どうにも無理なので指を噛んで耐えようとする。
「ん……ふ……んあああっ!」
無理だった。ぞりん、と指の腹で淫窟の中を撫であげられて、腰が蕩けそうな刺激が全身に奔ってあっさりを声を出してしまう。
「よし、いい感じに濡れてきたな」
もう十分だろう、という男の声をどこか遠くに聞いた。先ほどの液体、ようはローションを万遍なく己の一物になじませ始める男。
その間に、オレは恐る恐るワレメに己の指を這わせた。
「んぅうっ!」
思った以上に抵抗なく、小さな穴の中に小さな人差し指が侵入する。少しだけ動かしてどこを触るとどのような感触がするのか確認した後、指を引き抜いて自らの前に持ってきた。
明らかに、あの液体とは違う性質のモノが指に絡まりついている。
「自分の蜜が、そんなに愛おしいか?」
「ちがっ……!」
見られてた。一瞬で顔が熱くなり、広げた手の平を左右に振ってよく分からない抵抗を示すが、後の祭り。
にやにやと笑う男の視線に抗うこともできず、ただ顔を背けることしかできなかった。
「さてそれじゃあ、アカネちゃんのオマンコ……おいしくいただきますか」
そうして、ずいっと。
先ほどと同じようにあてがわれた怒張に力が込められ――
「んあああん♡」
自分でも驚くくらいの甘い声が勝手に出た。
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