女体描きのジレンマ

なぜエロ絵を描きたいのか? という欲求に対しての答えは各々にあるだろうけれど、ボクの場合、気持ちよさそうに悶えている女の子にこの上ないエロスを感じるからである。
まあ、これは〝エロ絵を描きたい理由〟というよりも〝エロに携わりたい理由〟になるんだけど、ともかく、快感に悶えこの上なく感じている女の子の表情が、そして絶頂に震える裸体こそが最高に美しいエロいという思い……というよりは信念を下に活動している。

さてそんなわけなのでボクは基本的に女の子の、しかも裸にしか興味が無い。
有り体に言えば女の子以外を描きたいとは微塵も思わないため、服や下着、髪留め等ですら本当は描きたくない。
ただこれらは(本当に残念で残念で仕方がないコトに)描く必要があるから諦めて描いている。
女の子に付随するものであるし、特に下着は女の子の持つエロさを増してくれるアーキテクチャでもあるため、しぶしぶ、けれど納得して描いている。
……のであるが、セックスシーンが大問題なのだ。

すなわち竿役――男の必要性。

今日はそんな〝女体描きのジレンマ〟のお話、もといボクの絶望のお話である(おおげさ

竿役の必要性

男を描きたくないのであれば描かなければいいじゃないか。

そういう結論に持って行くのはすごく自然なコトで、実際ボク自身これまで極力男を描かない姿勢を貫いてきた。
具体的に言うと〝エロいポーズでオスを誘う構図〟とか〝機械姦〟とかである。

ただ……〝竿役を描かない〟という縛りの下で色々なアイデアというかシチュエーションを考えてそういうイラスト描いて、実際ちゃんとエロく描けたと思う場合もあるんだけど、竿役がいないと表現できないエロというのも確かに存在するのである。
例えば『ちんぽで膣壁ごりごり擦られて口元を閉じる事もできずにぱくぱくさせている女の子のイラスト』とか『子宮に突き刺さるくらいの怒張をぶち込まれて下腹部が少し盛り上がってしまっている女の子のイラスト』とか。

エロいポーズでオスを誘うイラストはそれはそれで魅力があるけど、本番は本番でまた別の魅力がある。
機械姦は連続絶頂とか絶望感とかを表現するのに持ってこいだけど、肉体同士のぶつかり合いでしか表現できないコトもある。

こんな感じで、〝竿役を描かない〟という縛りの下でイラストを描くというのはそれはそれで一つの手法ではあるけれど、表現できるエロに幅ができてしまうというのもまた事実なのだ。

ふたなりや異種姦にも限界がある

男描くのがイヤなら女の子を描けばいいじゃない。

パンがないならお菓子理論で、竿役を女の子――ふたなりにするという手もある。
幸いボクはチンポを描くのに抵抗はないというか、色々と描き込みたいくらいチンポに関してだけは愛着があるので、ふたなりという手で本番シーンを描くというのはできないこともない。

ないんだけど……ふたなり娘とのセックスというのは、男女間のセックスとはまた少しニュアンスが異なってくる。
それは力強さだったり感情移入の問題だったりと色んな要因があるんだけれど、もっと単純に、ふたなりはふたなりで〝ふたなりだからこそ表現できるエロ〟というのがあって、男女間の交わりの代替としてふたなりにするというのはエロに真摯に向き合いたいという自らの欲求に対して目を背ける行為になってしまう。
〝ふたなりだからこそ表現できるエロ〟に訴求しないのであればふたなりにする必要はないというか、ボクの信念として、してはいけないのだ。

同じ事は異種姦にも言える。
竿役を人間以外にするというのはこれまた一つの手段ではあるのだけれど、その場合はその場合で、異種であるが故のエロというのがある。
規格外のチンポに体格差故にできる特殊な体位。
あるいは嫌悪感等の描写。
異種を使う場合、異種であるが故にできるエロがあると同時に、異種であるが故にいまいちしっくりこないシチュもまたあるのである。

結局、竿役としてふたなりや異種を用いるにしても、〝ふたなりや異種だからできるエロ〟が前面になければなんのためにそれらを用いたのか分からないため、〝男女間のセックス〟でしかカバーできない領域が存在するという現実は残念ながら揺るがない。

表現したいエロを諦めるか、男を描くか――究極の二択

長々と描いたけれど、結論としては〝男女間のセックス〟でしかカバーできない領域のエロがあり、そこに対して訴求したいのであれば男は描かなくてはならない。
が、とにかく女の子の生まれたままの姿こそが至上であって服ですら描くのがイヤなくらいに、女の子の裸体を、感じている姿を描くのが何よりも大好きな身としては、男を描くというのは拷問に等しいのである。

描きたいエロはある。
が、男は死んでも描きたくない。
でも機械姦やふたなり、異種姦等々ではどうしてもカバーできない領域がある。
けれど男は死んでも描きたくない。

どうしようもないほどに絶望的なジレンマだ。

もちろんボクの冷静な部分は言っている。
「ごちゃごちゃ言わずにさっさと男を描け」と。
だがしかし。
だが、しかし……!
ボクの心は「ボクが必死に身につけてきた描く技術は決して男を描くためではない!」と、現行犯で取り押さえられた犯人の如く喚き暴れている。

どうしよう。
マジでどうしよう。

どこかで折り合いを――男を描いてもいいと思えるような何かのとっかかりや抜け道を見つけられれば話が進展しそうなものだけれど、今のところはずっと平行線だ。
解決の兆しなんててんで見えない。
これから先もずっと、男を描く時には血反吐を吐いている未来しか想像できない。

女体描きのジレンマ。

果たしてココに回答はあるのだろうか。

’21/9/8追記
――なんてコトを言ってたんだけど。
実は少し光明というか、どうにかなりそうな兆しというのが見えてきている。
まだ確証は得られてないんだけどボクなりにブレイクスルーが迎えられそうな気配があって、少なくともおじさんを描くのに今はあんまり抵抗がない。

これがこのまま壁をぶち破ってくれるのかどうか。
また何か分かったら記事にまとめたいと思う。

 

ではでは、今回はこの辺で。
皆様よいオナニーライフを……!

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