お昼についったでそのニュースを見た時はここまでの事になるとは思っていなかった。
その時点ではけが人数人、みたいな話だったから、貴重な文化の喪失が起きてしまったことに対して腹立たしい……というくらいだった。
仕事が終わって、改めてニュースを見て言葉を失った。
こんなことがあっていいのかと。
京アニという最高の場所で働き、夢を描き届けることができるほどの人材が、こんなふざけたことで十人以上亡くなるとか、そんなことがあっていいのかと。
で、これを書いている時点で既に二十五人。令和になったというのに、平成以降最悪の規模になってしまったという。
……本当は、粛々と今自分がやるべき事をやるのがいいというのは分かっている。
分かっているんだけど、こうして言葉にでもしていないとおかしくなってしまいそうだ。
なんだろう。
悲しいとかそういう感じじゃない。普通にこれ、怒りだ。
なんつー事をしてくれたんだてめえ! っていう、そういう感情だ。
京アニという、言わずと知れた制作会社で、しかもそろそろ中堅どころが羽ばたいていこうとしていた時期だ。
ハルヒやクラナドで十数年前なんだから、ちょうど世代交代が進もうとしていたことは想像に難くない。
ゼロ年代後半からずっと業界を牽引してきて、たくさんの才能と情熱がひしめき合っていただろうに。
どれほどの人的喪失か。
どれほどの文化喪失か。
命は平等だなんて綺麗事はどうでもいい。
失ってはならない人たちがそこにいたのは間違いないんだ。
腹が立つ。
本当に、本当に腹が立つ。
ご冥福をお祈りします、っていう月並みなことしか言えないけれど。
それでも、こういう時に言えるそれ以外の言葉をボクは知らない。
こんなテロまがいのことで素晴らしい才能を持った人たちがもう失われないように。
そんな事を祈るくらいしかボクにはできることがないんだ。
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