今朝方、こんなツイートを見つけてRTしたんだけど↓
作家とマンガ誌の間の温度差がちょっとまずい域に来てるぽいので、今から徒然に書きます。どうもマンガ誌が新連載をどういう風に回してきたかから書かないといけないぽい。
— 荻野謙太郎(マンガ編集者) (@gouranga_) 2018年3月18日
この一連のツリーの中で、商業と同人の乖離みたいな事に触れてて。
RTコメントでも言ったんだけど、その所感っていうのはボク自身が向こう五年から十年スパンで見た時に移り変わってくだろうと考えてた状況に近い感じで、やっぱそうなりそうだなぁ……なんて思ったわけです。
まあ、ボク自身は商業には携わっていないので「そういう事は結果を出してから言え」と言われそうな気はするんだけど、「商業デビューすることが〝結果〟ではないんじゃないの?」という時代に差し掛かっているというトピックだし、こういう事をいちいち気にしてたら記録として残していけないので、とりあえず自分の事は棚に上げることにする。
(存外長くなったので格納)
んでまあ、このご時世、〝出版する〟っていうことに対するメリットっていうのはまあないわなぁ……っていうのが最近のボクの考えでして。
この辺は引用したツイートのツリーにあるので割愛して、実のところ、個人的には出版に対するメリットはもうないっていうのはとっくの昔に分かっていたことで、DMMやDLsiteを利用するっていうのすらもう一周遅れな感がしている。
っちうのもね、最近はあんまりにも世の中が不寛容というか潔癖症で、企業的にはクレーム入れられたくないからDMMにしろDLsiteにしろ、あるいはTwitterにしろ制約がすんごく多いのよ。ComicLOのTwitterアカウントが永久凍結されたりね。
まして商業なんて論外。
「ほんとはこういうふうにしたかったけどできなかった」みたいな話、ボクでなくとも聞いたことはたくさんあると思う。
大体このブロクですら〝小○生〟ってやんなきゃ通んないの。前にも言ったけど、〝小学○程度の画力になりたい〟で弾かれちゃう時代なんだよね。
ということは、アングラ(ロリとかリョナグロとか異種姦とか)な事をやろうと思った時に、こういうおっきな所っていうのは利用できませんよ、みたいなそういう話にこれからどんどんなっていくっていうことなんよ。
まあ、もともとアングラなモノが表に出ていたっていうのがおかしかった気もするからそれはそれでいいんだけど(忍者コピペじゃないけど、いくら感動するストーリーだろうがエロゲはエロゲで表に立つもんじゃない、っていうあれ。少なくとも上の世代が生きている間は下手に目立っちゃいけない)、そうするとこれから先、TwitterとかのSNSは単なる宣伝道具で、DMMやDLSite、あるいはノクタとかPixivみたいのは作品を知ってもらうための入り口で、本当に作者が表現したいものは作者の個人サイトにあります、みたいな形にシフトしていくんじゃないか、というのがボクの感触なのね。
今日らんどうさんが「数十年後のVTuberが常識の時代に、生身で勝負するRtuberが一周回って流行る」って言ってたけど↓
理想の外見と濃いキャラで一躍人気を博したVTuberは爆発的に流行。
数十年後、気づけば世の配信者は全て仮想現実へと置き換わっていた。そんな折りに一人の少女が話題に上がる。
仮想モデルを使用しない生身のYouTuber。
動画配信に新たな風をもたらした彼女を人はRealYouTuber、RTuberと呼んだ。— らんどう (@RUN_DO404) 2018年3月19日
こういう形で、すでに幻想郷入りしている感もある「個人ホームページ」っていうのが姿を変えてもう一度這い上がってくるんではないか、と。
んで、そこに最初の「商業で出るメリットって何か?」みたいのが突き刺さってきて。
個人ホームページまで行かずとも、これからは創作者本人がファンを獲得していく、っていうスタイルは常識になっていくんだと思うし、あるいはすでになっているのかもしれない。
これはつまり、創作者本人が宣伝して売り込んでいくっていうことで、つまりはHPをデザインし、コピーライティングを学び、そしてかつ作品で人々を魅了していくっていう世界。
究極的には自分で売買取引までできたら手数料もかからない。
んでしかも、余計な口出しとか制限はないのよ。法律っていう壁はあるけど。
まあ、そうは言っても十年経ったら団塊の世代は80前後に乗るからパワーバランス(インターネットネイティヴ)は大分変わる。
問題は子供の数が少ないから、比率としてはそんな変わりそうにないってことだけどね。
そこはボクらの世代が頑張るしかないし、〝規制だけすればいいってもんじゃないんだ〟って戦えるだけの年とか立場にいるだろう。
話が逸れた。
ともかく、そうして創作者本人がコンテンツを作成してそれを手軽に広められて、しかも場合によっては個人ホームページという形で提供できるっていう時代に、出版っていうメリットは最初に引用した呟き通り皆無っていう話になってしまう。
そして、その流れはこの先十年、いや、恐らくは五年くらいで形になると思ってる。
……んだけど、多分これは「シンガーソングライター問題」と同じ結末になるというか、創作者本人が全てを持つっていうのは凄く魅力的な一方で、広がりみたいなもんが無くなってしまうから時には他人の手が入ってることもいいんだよ、みたいな所にまた返ってくるとは思うんだよね。
それは恐らく十年か、もうちょっと先の話。でもその先はさっぱり想像がつかない。
ともあれだから、出版社というか、編集の役割っていうのは、そういう「一旦全て自力でやってみたけどその先に進む方法が分からなくてどうしよっかなぁ……」ってなってる人を発掘して、他人の視点を取り入れてよりよい作品に繋げていく……みたいな風にシフトしていくんじゃなかろうか。
ぐだぐだ書いたけど、今ん所ボクの目標は個人HP開設で人が集まるくらいにはノベルとイラストで価値を生み出す、みたいな所が焦点かな。その中で、ひたすらに自分が求めるエロを追い続ける。
イラストが軌道に乗ったらHPを……って今は考えてるけど、そうなる前に二次創作エロ小説を個人HPに載せる、っていう形で先行で形にしてしまうのも手かもしれない。
まあ何でもいいや。
とりあえずこの辺が、今の段階でのボクの所感といったところだ。
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