とりあえずセイレムまでクリアしたのでFGOに関する覚え書き。
ネタバレ満載。
邪ンヌが出た勢いで一気にセイレムクリアまでやったんだけどさ……。もうこれが、しんどくってしんどくって。
いや、単純にセイレムのストーリーというか、ライターと価値観が合わないだけだと思うんだ。
ボク個人はああいう、全てを霧の中に封じ込めてモヤモヤとしたまま進行して、そのままフェードアウトして後は読んだ人の想像にお任せします、みたいなタイプの話は苦手というか嫌いで。
全編通してずっと、えらく婉曲な言い回しと言うかのんびりとした展開で核心に触れないまま何故か終わったっていう印象。
盛り上がりも無ければ盛り下がりもない。よくわかんないまま進んでよくわかなんないまま終わるっていう、そういう感じ。
考察とかそういうの見て「ああ、そういうことね」とはなるけど、だったらそもそもあそこまで丁寧に序盤やる必要ないっていうか、もっと端的に分かり安くできただろう、みたいなさ。
1.5部の面白さで言ったら、新宿＞＞（越えられない壁）＞アガルタ＞剣豪＞＞（超えちゃいけない壁）＞＞セイレム、っていう感じ。
剣豪が妙に低いのは単に好みというかUIというか戦闘の問題。
話として非常に綺麗にまとまってたのは間違いなくて、ただただ合間に挟まるアホみたいに強い敵と、その敵の頭に挟まる無意味な、ほんとにもうクリエイターの自己満足の塊で時間だけ取らせるあまりにも無意味な演出（再戦してもカットできない）と、ただでさえ強いのにそこに武蔵（しかもサポート枠）を配置なければならないのと、巴御前がせっかく可愛いのにその可愛さがちっとも描写されなかったのと（最後は単なる愚痴。ストーリー上どうしようもなかったのは理解してるし、2018元旦クエで補完されたからまあよしとする）。
とにかくひたすら戦闘が面倒だったという思い出しかない。せっかくの悪堕ちシーンは坊さんだし……いやまあ、千代女に対する酒呑のあれとかはよかったけど（小並感）。
アガルタはストーリーラインがシンプルで、余計な気持ち悪さとか悪ノリとかが邪魔っちゃ邪魔だけどまあいいかなぁ……くらい。
新宿は基本的なバランスが良くて（戦闘は相変わらず面倒だけど……）、あと単に邪ンヌが可愛すぎるとかモリアーティがいい味出し過ぎてるというかそういう感じ。上手いことキャラゲーできてるっちうか、単に自分と波長が合うだけというか。
最後の隕石破壊シーンとかね。ああいうの好きなんよ。アガルタ最後のフェルグスとか、ああいうの。
だからセイレムのストーリーってのが、本当に単純に肌に合わなかっただけってのは分かってるんだ。面白いって言ってる人も多いしね。
分かってるんだけど、あんなけ長い話読まされてこれかぁ……みたいな、そんな倦怠感がね、あるんすよ。
むしろ三匹のジャンヌの方がよっぽど楽しめたよ……。完全にギャグのノリだしどう考えてもセイレムの空気とはマッチしてないんだけど、そもそも劇中劇がいらないし、よしんばあったとしても戦闘絶対いらないし。
全体的に間延びしてんだよなぁ……。ゆっくりアクセルを踏みすぎて間に合わなかったというか、余計なことやりすぎて肝心なことに触れられなかったというか。
思わせぶりなことばっかり振りまいて肝心なことには何も触れない。触れないまま最後まで行ってよく分からないまま終わる。
これはそういうお話。物好きなら何度か読み返すかもしれないけど、いずれにせよ初見じゃ掴みきれない。
最後の戦闘もゲージじゃなく何度も倒すっていう意味が分からんし、そこに何か意義も見いだせないし。何だったのあれ？ っていうね。
まあいいや。それでも四章よりはマシっちゃマシ。二章ととんとん。
個人的に面白い順で並べると（序章と終章抜き）、7章＞6章＞新宿＞＞（越えられない壁）＞＞1章＞5章＞アガルタ＞剣豪＞＞3章＞＞（超えちゃいけない壁）＞＞2章≒セイレム＞＞＞4章、ってとこかなぁ……。
7章のあの、序盤でしっかりとキャラクターを描写しつつのラフム登場からのどうしようもない絶望感と最後の最後に逆転に転じる瞬間とか、6章の序盤はひたすら逃げ続けて、中盤以降どうにか円卓を退けつつ最後に全てをぶつける感じとかは言わずもがな。
1章のジャンヌと邪ンヌの関係性を主軸にして、それにマリーを被せて違いを強調したりとか、その辺は結構好き。鯖の使い捨てというか掘り下げ不足とか（カーミラとかヴラド三世とか、デオンとかね……マルタもよく分からんし）はあるけど、この辺、最初の三章は勝手も分かってなかったらしいからしゃあない部分はある。2章と4章に比べれば全然マシだし、3章も最後以外大して面白くもないし。
ってか4章ってほんとなんなん……。最初の三章ですら無いのに、あそこまで意味のない話になってるのはほんとなんなん……。
4章でもセイレムでもぽっと出で全く掘り下げられないメフィストフェレスもそうだけど、ジャックとか絶対もっとやりようあったよね……。金時と玉藻とかなんでいたのかもさっぱり分からんし、モードレッドと槍オルタとの会話も無いし。
そういやパラケルススとかも出てきたな……。いずれにせよアレは擁護しようもないというか、あれと比べられちゃあおしめぇよ、みたいな存在でしかない。
こうしてみると要するに、盛り上がる箇所が全くないか、盛り上がろうにも描写不足というか伝えきれてなくて盛り上がりようもないのがやっぱ面白くないんだなぁ……。
5章とかちゃんと、カルナとアルジュナの一騎打ちとかあったもんね。そうでなくとも全米を巻き込んでの一大決戦で普通にテンション上がるし。
ネロちゃま消滅シーンとか普通に凹んだし。っていうかゲイボルグってちゃんと刺さるんだ、みたいな（失礼）
普段のクーフーリンを知っているというか、FGOから初めた人でも序章でアニキに触れてるから人となりが分かってて、だからこそオルタの異様性みたいのも引き立つし。
逆に2章とか盛り上がりようもないもんなぁ……。
大体そもそも、ネロとブーディカの和解とか超大事で盛り上がる所ちゃうんかい、みたいな。
ソコが序盤の山場で、ネロの皇帝としての度量の深さとか、ブーディカの掘り下げとか、いくらでもできるやん。
大体途中で島行ったのなんでだっけ？ アステリオスとかそこで出てきた気がするけど、ほんとに分からん。
あれ？ 出てくるのって3章が初出だっけ？ 2章はステンノだけがいるんだっけか。もうどうでもいいや。
タマキャとか出てきた気もするけど最後にはいなかったし、孔明とかアレキサンダーとか、ほんとあいつらなんだったの……。
一応最後は盛り上がらせよう的な雰囲気は感じ取れるけど、これも「うーん」っていう感じで。
なんかちぃっともカタルシス的なの無かったもんね。「はぁそうですか……」みたいな。
まあいいや。
何にしても、ボクがFGOをやってるのは結局話が面白いからというかキャラクターが魅力的だからであって、決してゲームが面白いからじゃない。
というかゲームとしてはクソゲーもいいところ。ガチャが論外っていうのはもう言うだけ無駄だからアレだとして、そもそも重すぎるし宝具演出カットもないし。
無駄に戦闘は多いしバランスも酷い（無駄にHPが高い）し。幕間話は超大事だしそこに戦闘があるのはいいんだけど、強化クエストとか、ただ四戦くらい戦うのに何の意味があるんよ。せめて話つけろよ。
あと、ローディングに時間かかり過ぎ。何のためにデータダウンロードしてると思ってんだっていう。
強化に時間がかかりすぎるのも良くない。イベントは張り付き前提。この辺は日本のソシャゲの悪辣な所がよく現れているというか、そうしてプレイヤーを縛ることで他に流れることを防ぐっていう経営戦略みたいのが見え見えで腹立たしい。
そういうコスいことしてないで純粋に勝負しなさいな。ボクはアズレンそんな好きじゃないけど、運営方針は日本のクソみたいなソシャゲの運営方針と比べるとすごく健全だと思うよ。
如何にガチャを引かせるか。如何にプレイヤーの時間を縛るか。如何に金を使わせるか。
そういう所しか見てないんだから。これほんと、fateじゃなかったらとっくに潰れてるよ。
それでいて講演とかで「いいゲームを提供している」って自己評価すんの、やめーや。何度も言うけど、ゲームとしては最悪。せめてUIというかストレスフルに動けるように改善しなさいな。
っていうか三年くらい運営しといて未だにアクセス集中で緊急メンテとかどうかと思うよ。おまけにロールバックが必要な致命的なバグとか。
現場の技術者の人は本当にお疲れ様ですとしか言いようがないんだけど、ソシャゲでトップセールス記録してるならその辺に還元してあげーな。
某ニコニコ動画みたいにリアルイベに還元されても困るんだって。それは必要最低限の機構を提供できてからやることなんだから。
いかん、余計な愚痴になった（汗
そもそも今回はセイレムの感想（というか愚痴）を書こうと思っただけなんだけど、完全に脱線して長くなってしまった。
いずれにせよ二部も始まるし、なんのかんの話には期待しているし、のんびり進めていきたいところではあるね。
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