『神具姫ヒーローアンチドミー』という作品がある。
発売は’21/4/3。
発売当時にボクのついった上では割と頻繁に見かけた名前で、そこまで話題になっているなら……という気持ちで購入してみたものだ。
そんな流れなので購入したのはそれなりに前なんだけど、その近辺というのは退職やらなんやらの関係でてんやわんやしていてプレイする余裕がなく、最近になってようやくプレイしたという具合である。
今日はそんな『神具姫ヒーローアンチドミー』についてつらつらと書いていきたい。
なお、ストーリーの内容に触れるつもりはないけれど「どういうえっちシーンがあったか」とか「ゲームパートのプレイ感はどうだったか」的なネタバレは入るので、その辺りはご留意頂きたい。
ヒロピンモノのフルコース
さてこのアンチドミー、上のバナーにも『抜き特化』と書いてあるように、とにかく沢山のエロシチュが詰め込まれている。
それはもう圧倒的という表現をするしかないほどで、ヒロピンモノで考えつくシチュエーションは概ね入ってるんじゃないか? という具合に、戦闘員による陵辱、怪物による陵辱、市民による陵辱、洗脳、悪堕ち……etc. ここまでのボリュームがあればそれはこの値段になるのも当然だよなぁ、と納得できる量だ。
ではそれだけのシチュエーションをカバーするように通常シーンのテキストが多いのかというと、ココに関しての答えはノー。
むしろ、通常シーンのテキストは極限までカットが成されている。
特に驚いたのは、エロに関係ないシーンにおいてサウンドノベルのように(あるいは通常のエロゲでログを辿ったように)テキストが展開されるという点。
最初は「なんじゃこりゃ」と驚いたし読みにくいという感想も抱いたけれど、後々、別に読む必要もないというコトに気がついた。
読んでも読まなくてもエロシーンにはあんま関係ないから、気になるんだったら読んでね、というくらいの塩梅。
どういうコトかというと、こういう風にして流される情報というのは、例えば「これこれこういうシチュエーションでアンチドミーの二人はここにいました」とか「こういう罠でアンチドミーを捉えてえっちな目に遭わせるんだ」といった内容で、その情報をしっかり読んだところで本番の行為そのものに対してエッセンス以上の役割を果たしてこない。
〝抜く〟という一点においてそれほど重要でない情報だけど、かといって完全に省いてしまうとちょっと整合性とか突拍子の面でねぇ……をUI的な面で解決しているのだ。
読みたきゃ読んでもいいけど、読まなくても問題ないよ、と。
これ、言うのは簡単だけど実際に実行するにはしっかりとしたビジョンを持っていないと難しい。
その点でこの作品は〝抜く〟というコトに焦点を絞り、できるだけ沢山のシチュエーションをふんだんに盛り付けながら食瘍を起こさないように調整している。
見事だ。
なるほど、ついったで話題になるのも、ちゃんと売れて結果が出ているのも頷ける。
ゲーム部分もエッセンス
エロゲーにゲーム性というのは重要か? という問いに対して、ボクの答えはノーだ。
特に抜きゲーの場合、きっちりとゲーム部分を作り込んだトコロでそれは無駄な努力になりかねない。
これは別にゲーム部分を疎かにしていいと言っているわけではなく、例えば、リセットしながら何度か試行錯誤して勝利をもぎ取ったりパズルを解いたりするような、いわゆる〝ゲームとしての難易度やおもしろさ〟を追求する必要は無いという持論である。
なぜかと言えば、エロゲー……特に抜きゲーは抜くのが目的であるので、妙に難しいゲーム部とかはただのストレス源になるから。
というかこれは別に抜きゲーに限らずどんなゲームでもそうで、〝妙に難しいミニゲーム〟が汚点として燦然と存在してしまっている作品を誰しも一つや二つ思いつくだろう。
ともあれ、ヒロピンモノであるから戦闘シーンが意味を持ってくるというのは分かるし、悪の組織に属するモノとして略奪行為を働いてみたい……みたいなそんな欲求を、ゲームという双方向性のデバイスで解決するというのはただのADVにはできないコトだ。
かといって、そのゲーム部分が一人歩きすればエロに対して支障をきたす。
この『神具姫ヒーローアンチドミー』という作品はそこについてもしっかりと〝ビジョン〟通りに作っていて、ゲーム部分は極力ストレスレスになるように設計されてる。
アンチドミーと戦う必要は無く一手目から確実に逃げられるし、あまり頭を使わずともそうそう負けはしない(というかボクは負けたことがない)。
資金繰りとか結構ちゃんと考えないといけないか……? と、序盤なんかは思ったけど、誘拐ができるようになると何も問題が無くなる。
とりあえず誘拐だけして陵辱するなりテレビ局に売り払うなりするだけでじゃんじゃん資金もダークパワーも溜まる。
こんなの〝ゲーム〟としては失格だろう。
けれど、抜きゲーとしては正しいのだ。
チンポを握ってクリックをしている時にそういう面倒なコトは考えたくない。
けど、ただ淡々とテキストを追っているのも味気ない。
それに、せっかく悪の組織側にいるんだから色々と悪いコトをしてみたいし正義のヒーローと戦ってもみたい。
そんな我が儘な要求にこの作品はちゃんと応えているのである。
フェラと放尿多め。洗脳と子宮口責めが好きならOK
最初に『ヒロピンモノのフルコース』と例えたけれど、それは同時に〝一つ一つのえっちシーンは小皿で提供される〟というコトでもある。
これは例えば、一人のヒロインを徹底的に責めて心を一つづつ折っていく……みたいな、そういうエロが好きな人にはあまり向かないというコトだ。
だから堕ちシーンというのも割と淡泊で、ストーリー的なバックアップが薄いから〝快楽でぶっ飛ばす〟という手法がメインになる。
(ただしこれは、制作者側の性癖がそうだからそういう形になったという可能性も十分高い)
他に気になったのはフェラと放尿シーンが妙に多いという点。
フェラは多分作者さんの性癖なんだと思うんだけど、放尿(というより快楽弛緩による失禁)は分かんない。
陰毛がわざわざ口元にくっついてたりするフェラに比べると放尿にそこまでこだわりがあるようには見えなかったけど、まあ、ボク自信この二つに別に明るくはないので素人感想である。
あとは……これだけシチュが多いと、刺さらないどころか「うぇっ……」ってなるのも一つや二つは出てくるという辺りは気をつけておいた方がいいかも。
ボクの場合はザーメンジョッキとかザーメン流し込みあたりがしんどかったなぁ……。
Ctrlで飛ばせばいいし、そもそもそうなるのは〝圧倒的なまでのシチュのバリエーション〟があるからなので決して悪い部分ではないんだけど、そういうコトもあるというのは知っておいて損はないかなって。
あ、あとは、リョナ的な要素は極力省かれているので、本気で痛がったり泣き叫んだり……みたいなシチュが好きな人にも向かないと思う。
逆に、媚薬とか洗脳、あと子宮口責めが好きなら結構なシチュがヒットしてくる。
というか基本的には媚薬とか洗脳がまず関わってくる。
リョナ的な要素は極力省かれているというコトはレイプでも感じてもらわなきゃいけないのだから媚薬が出てくるのは当然と言えば当然で、洗脳が多いのも、ヒロピンモノの鉄板なんだから当然と言えば当然である。
ただ、本作の洗脳はどちらかと言うと催眠に近く、洗脳そのものに主眼を置いているという雰囲気ではない。
洗脳そのもののエロスは追求しておらず、あくまでもエッセンスとして用いている……という感じ。
基本的には快楽でぶっトばすというのがベースなので、洗脳悪堕ちというよりは快楽堕ちの方がニュアンスとしては正しいだろう。
後は子宮口責めが多いので、奥を突かれて快楽に悶えている女の子好きにはたまらない。
「メスはおちんぽ様にお仕えするのが生きがいなんですもん♡」みたいな、朝凪先生イズムに通じ、そしてボクも好きでよく使う卑下台詞が沢山入っているのもよかった。
いやこれは単にボクの性癖に合致するというだけでもあるんだけど。
総じて、性癖のベースとなっているのは〝道具として使われるコトを嬉々として受け入れる女の子〟なので、そういう自分を卑下する言葉はよく出てくる。
元気な時のアンチドミーも媚薬であっさりおまんこ開いてイキまくるし、序盤の終わりくらいからは洗脳を通じて〝道具として使われるコトを嬉々として受け入れる女の子〟を演じてくれる。
こういうえっちシーンが好きな人は全体的に刺さる。
それと個人的によかったのはレーザー淫紋があったというコト。
いやー、やっぱ、機械姦で淫紋って言ったらレーザー淫紋ですよなぁ……なんて思いながらシコシコしてた。
CTで撮った時に子宮にくっきり浮かび上がってるとかホント最高。
欲を言えばそのCTの画像が見たかったけど……それを要求するのは単なるクレーマーだろう(笑
他には、洗脳装置で強制的に冷静な口調で喋らせるっていうのもよかった。
ボクはリーリス推しなんだけど、感度が跳ね上がった状態で内心は滅茶苦茶に感じながら平然と「おまんこが何度もイっていて苦しいから早く終わらせてくれない?」的な事を言うのが、声優さんの冷静な口調と相まってエロかったのである。
これは多分、声があるからこそできるエロだよなぁ……とも思った。
文章でいくら「冷静な声で」って描写しようがあのエロさは出せない。
とまあこんな感じかな。
何回抜いたのかなんてもう覚えてない。
2, 3シーン進める度に抜いているので相当な回数だとは思うけど……まあ、少なくとも元手分くらいは余裕で致している。
ではでは今回はこの辺で。
皆様よいオナニーライフを……!
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