妻獲り迷宮についてつらつらと

こんばんは。あるいはこんにちは。HNAK-XRです。

……自分のブログなのになんでこんな挨拶してるんだろう?
でも何の違和感もなかった辺り、完全にクセになっているっぽい。

それはともかく『妻獲り迷宮~シェラリィドの異種姦終身刑~』、プレイいたしました。

ボクは普段ゲームは買わないんだけど、この作品は知ってる二人が作者さんなので初めから買うって決めてた。
約束されたエロいゲーム、ってのは分かってたし。
肝心の中身ですが、うん、エロいです。
もうちょっと言葉ないんかい! ってなもんだろうけど、どうエロいのかっていうのは多分色んな人たちが言ってるだろうからあえてボクが言う必要もないんじゃないかな、なんて(マテ

ただその上で一個言うなら、ついったでも触れたけど、エロトラップダンジョンに囚われた女の子の気分が目一杯味わえるという経験ができるという点かな。
なんせ負ける度に明確に取れる手段が無くなっていって、プレイヤーであるボクらにはっきりと「ゲームとして〝詰み〟」だと教えてくる。
それはプレイヤーだからこそ「ゲームとして〝詰み〟」なわけだけど、ヒロインであるシェラからしてみれば「女として〝詰み〟」なわけで、そんな彼女の絶望感とボクらプレイヤーの「あ、これクリアできないわ」という諦めがシンクロするんだよね。

というわけで、懸命にがむしゃらにダンジョンの奥を目指すとヒロインの心境が擬似的に経験できるという、そんな魅力がございました。
ちなみに言わずもがなえっちシーンはハード目で、シーンによってはリョナっけもあります。これは多分U無さんの趣味(笑
邪神殿はあんまリョナ書かないというか、少なくともああいうリョナは書かないから、多分「書いて!」っていうやりとりがあったんじゃないかな、なんて邪推してみたりしてみなかったり。
だってU無さん好きそうなリョナだもん。
逆に子宮とか卵巣のステータスは完全にいぬさむワールドで、あっちはあっちで邪神の趣味全開。

そんな互いの性癖が全力でミックスしてるから、そりゃーまあエロいよね。
好きな人にはたまらんというか、同人らしい熱量を感じられる作品だと思います。
ボクもいつかあんなの作りたい。

 

閑話休題

 

さて、ここからはネタバレ全開で行こうかなと思います。
具体的に言うとついったで触れたあの件についてつらつらと書いていこうかなと。
だからネタバレ嫌な人はこの時点でブラウザバックだ! 頼んだぜ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OK?
始めるよ?

 

 

 

 

というわけでネタバレ全開で、グッドエンドについてつらつらと書いていこうかなと。
このグッドエンド、ボクは自力でたどり着けず、作者ツイートからやり方を知ってやってみた、という感じでございまして。

いや、色々試したんよ?

無限戦闘を五回以上ループさせてみたり、教会含め色んなマスでひたすら決定ボタン押したり、橋にいるスライムにわざと負けてみたり、その先の罠にあえてMP切れでハマって「魔力不足だ!」を期待したり。
ただ結果的にどれもダメでこれ以上は時間の無駄じゃー! と諦めた結果が右のルートだったという。

もー少しだったんだけどなぁ……。
まあ、それはいいや。
このギミック自体は作品説明文とか読めばまあ予想はつくんだろうけど、ボクは決め打ちで買ったのでそんなもん読んでもおらず、正攻法で「どうにかこの魔物に勝てるギミックがあるはず……!」と、ゲーマー脳で挑みました。はい。
まさに、エロダンジョンに挑む女の子が「絶対このダンジョンをクリアしてやる……!」と息巻いてドツボにハマるのと同じ形です。
いやー、まいったまいった。

で、ボクが今言いたいのはそのギミック云々の話ではなく、ついったで言った「Fateのセイバールートみたいなもやもやがある」という件でございまして。
これは別にギミックに対して言ったわけではなく、そのエンディングについてですね。

本作のテーマはU無さんが言ってる通り「克己」なわけですが。
その割にエンディングのシェラは自分がなぜ脱出できたのかを理解できてないっていう。
これは意図的にプレイヤー側に謎を残すという制作側の意図があったというのもあるんだろうけど、もう一つ、恐らくは「本当は明確に語ろうと思えば語れた」けど「語らなかった」ということなんだろうな、と。

それを語ってしまったら〝巷によくあるエロADVRPG〟になってしまうから。

この作品、恐らくトゥルーは、第三階層くらいで色んなキャラクターからのフラグ回収の結果シェラがダンジョンの本質に気づいて、黒幕を暴くと同時に確固たる意志と確信を持って触手の道を進み、明確に「これで私は強くなった……!」と一つの壁(あるいはトラウマ)を乗り越えて最後の一枚絵に繋がるというストーリーラインがある。
それがあって、でもその要素を完全にオミットして『エロのためのRPG!』に徹している。

Heven’s Feelをあえて語らないFate、遠野家ルートをあえて語らない月姫と言えばかっこよすぎるか。

ただ、構造としてはこうなっていて、だから明確な一本の筋があるにも関わらずグッドエンドを迎えてもモヤモヤが残る。
だって何も解決してないんだもの。
RPGとしても物語としても明確に〝欠陥〟で、ただそれは『エロのためのRPG!』を作るというはっきりとした意図を持ってワザと組み込まれているから批判の対象にはなり得ず、ただただグッドエンドのくせにちっともグッドに感じないという。
それどころかバッドエンドの方がいいんじゃね? とすら感じてしまう。
……いや、これはいぬさむワールドに毒されてるだけかもしれないけれど。

ともあれ、これがボクがグッドエンド到達で感じた事でございます。
ここまで書いといて全く見当違いだったら笑えるけど、概ね合ってるんじゃないかなぁ……。

とにもかくにも、えちぃ作品ありがとうございました。そして制作お疲れ様でした……!

感想
えろんのかんづめ

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