マインドコントロール――いわゆるMCの分野というのは色々と手法があって、洗脳とか脳くちゅなんかがぱっと思い浮かぶ。
そして、その中でも主流に位置するのが〝催眠〟だろう。
けれどボクは催眠については素人というか、正直ベース、未だにおちんちんは反応してくれない。
洗脳や快楽堕ち、悪堕ち大好き人間のくせに催眠がなぜ刺さらないのか? という話は後述するとして、大切なのは「どうやら催眠は流行っているらしい」ということである。
実際、昨今催眠というのは大人気で、DLsiteでもFanzaでも、そしてついったのTL上でも非常に沢山目にするシチュエーションだ。
これだけ沢山見るんだから〝催眠〟というのが最近のトレンドであるというのは疑いようがないんだけど、同時に、本来は洗脳に位置するものでさえ〝催眠〟として扱われていて、けれど洗脳はほとんど広がっていないという謎な事態にずっと頭を悩ませていた。
というかもっと言えば、何をもってこれだけ多くの人が催眠にエロさを感じ、そして洗脳に興味を示さないのかが全く理解できなかった。
なんだけど、先日こんなツイートを見かけてようやくこの現象に理解が追いついたのである。
実はそこに踏み込むのは特殊性癖寄りで、「女の子が間違いなく気持ちよくなっている」という確証が得られるのが一番美味しい部分じゃないかと思っています。(赤き真実大好きおじさん)#マシュマロを投げ合おうhttps://t.co/8ojTi2rPaN
— らすね@ポルノ小説量産シーズン (@Lacenaire_ssw) April 10, 2022
今回は、そんな〝催眠〟について、なぜボクが袋小路に陥ったのかと、ついったで見かけたその結論について少し考えを整理してみたいと思う。
催眠のエロさとはなんなのか?
催眠のエロさの本質とは何なのか。
実はそれについては昔からボクなりの結論は出ていて、それは「異常行動のオン/オフで挙動が変わる女の子に対する興奮」だ。
もっと具体的に言えば、例えば「『〝お年玉〟と聞いたらイク』という催眠をかけられた従姉妹の女の子と一緒にお年玉巡りをして、『お年玉』という単語が聞こえる度にカクカク震える様を愉しむ」とか「生意気なJKだけど、指パッチンを聞くとその瞬間に隷属する雌になる」とか、まあ、そういうよくあるシチュエーションである。
重要なのは「何らかのトリガーをきっかけにオン/オフが切り替わる」というコトで、そういう点で、永続的な常識改変や洗脳とは別種のモノであるという認識ができる。
それをエロいと感じるかどうかはともかくとして、〝催眠であるが故のエロ〟を突き詰めていけばそういう結論に達する……というのがボクの理解だ。
で、だからこそボクは催眠モノというのがどうにも刺さらなかった。
なにせ催眠モノが致命的なのは、女の子の視点に立つとそれはただの純愛いちゃラブセックスか無知シチュに過ぎないからだ。
洗脳だったらまだ「洗脳されている」という自覚を持たせるコトができるけれど、催眠の場合は女の子に自覚させないのが普通だし、仮に自覚させても解けたら忘れているので、本質的にはただのいちゃラブセックスになる。
で、じゃあ男の視点に立てば抜けるのかというと……ボクにはすごく難しい。
ボクは、オン/オフでエロくなったり正気に戻ったりする様を見てエロいと思えないのである。
「なんとなくの違和感を感じてる」的なシチュもあるけど、これはこれでえっちや快感に集中していないように感じてしまってやっぱり抜けない。
こればかりは残念ながら性癖の問題で、色々と試行錯誤したものの何をやってもおちんちんに響かなかった。
もちろん催眠モノで刺さるモノ――例えばオナホ合宿なんかもあるけど、あれは作中で催眠を解いていないし恐らく解けることもないので、本質的には洗脳による永続的な常識改変であって、催眠ではない。
催眠は、催眠である以上解けなければならないし、解けるからこそ催眠なのである。
実際、催眠を扱う名作に『イジラレ』があるけど、ボクが抜くのは最後の堕ちシーンだけで、他のシーンで抜いたことは一度もない。
催眠が刺さらないというのはそういうことで、催眠をテーマにする以上「オン/オフ」の切り替えは必須であり、そこにエロさを感じる人たちが『催眠の性癖を有している』というコトなのである。
で、まあ、ここだけなら単に「自分には催眠の癖がない」で片がつくんだけど……。
問題だったのは、その割に異様に催眠が流行っているのと、催眠催眠言う割に本質的にはただの洗脳であるのが無茶苦茶多い(のに洗脳は流行っていない)という点で、これに対する回答がどうしてもボクには出せなかった。
灯台下暗しの発想
そこに飛び込んできたのが最初に紹介したツイートだ。
曰く「女の子が気持ちよくなっているコトを保証するための記号表現」。
――頭をガーンと殴られたようだった。
あまりにも想定外の回答で、けれど、そう言われてみればそうとしか考えられない見事な回答だ。
催眠のエロさとは何なのか? を真剣に考えれば考えるほど現状の現象に対する回答からは外れてしまっていたという話である。
整理しよう。
最近の傾向として、女の子には純粋に感じていてほしい、という流れがあるのは感じている。
それは、昔に比べてエグい責めをするモノが減ったという肌感覚に由来しているけれど、邪神系と呼ばれる界隈の人たちがよく「そういう作品が減っている」と嘆いているコトからもあながち間違いではないんだろう。
で、そうやって考えると洗脳というのはかなり強引な手段だ。
特に機械姦を伴った機械洗脳は女の子の人格を強制的にねじ曲げている感が強いし、クスリ打って快楽漬けにするのも非常にアウトローな領域にある。
一方で催眠アプリは「スマホのアプリ」という点ですごく身近なモノだし、それを適用された女の子も特に抗うことなく瞬時に〝堕ちる〟。
これは催眠モノの一つの特徴ではあるけれど、催眠モノの女の子は本当にすぐ堕ちる。
抵抗という言葉を忘れているのでは? というくらいに即堕ちする。
洗脳にも即堕ちというのはあるけれど、それにしたって少しは粘るのが普通――というより洗脳はその際のリョナ的な部分にもエロさの本質がある――で、意識を失いながらも〝ぴくっ♡ ぴくっ♡〟と四肢が痙攣している様なんかもエロポイントだったりする。
が、催眠の場合はそれこそオン/オフが切り替わるように即堕ちる。
で、その後は堕ちたまんまおせっせするのである。
中にはオン/オフを切り替えて……という作品もあるし昔はよく見かけた気がするけど、とりわけ最近だとかなり稀で、基本は最後まで堕ちたまんま。
要は本質的には洗脳なんだけど、洗脳から極力リョナ的な要素を引っこ抜いたアーティファクトとして催眠が使われている。
なるほど確かに「女の子が気持ちよくなっているコトを保証するための記号表現」だ。
催眠モノは確かに流行っているけれど、それは世の中の性癖が広がったんじゃなくて、単にその記号表現にマッチする存在として〝催眠〟という言葉が便利だっただけだ。
だから多分、本当に催眠が好きな人は悔しい思いをしてるんだろうな……と思う。
これはNTRという単語が快楽堕ちの便利な隠れ蓑として使われてしまっている現状と類似していて、その性癖が広く受け入れられたというより、別の本質的な部分や記号表現の便利なツールとして用いられているというのが実情なんだろう。
いやー、目からウロコだった。
催眠のエロさとは何か? というのを昔からずっと考えていたからこそ気付かなかった。
というか思考を放棄してしまっていた。
反省だ。
コペルニクス的転回を超えて
というわけで、最近催眠モノをよく見る理由がようやく腑に落ちた。
手軽に女の子と気持ちいい事したいし、女の子にはしっかり感じていてほしい。
それを実現するには洗脳即堕ちが手っ取り早いけど、洗脳装置や洗脳魔法はいかんせん扱いづらい。
クスリで快楽責めするのは女の子が可哀想 and 時間がかかりすぎるし、アウトロー臭がぷんぷんする。
けど、アプリや催眠術というのは非常に身近でアウトローなイメージも小さい。
やってるコトの外道さはともかくとして、洗脳やクスリに比べれば心象的には気軽だし、女の子としても好きな人とヤってたり、セックス大好きになってるから心から感じてくれる。
なるほどそうやって考えればそりゃー流行るわけだ。
で、じゃあそれに対してボクはどうするのかというと――別にどうもしない。
せいぜい『催眠とついてるけど本質はタダの洗脳モノ』に対して複雑な心境を抱くこともなくシコシコするだけである。
そりゃそうだ。
本質的な意味での〝催眠モノ〟でボクが抜けないのは変わらないんだから。
作り手としても、あえて催眠的なシチュを描くというコトもないと思う。
やっぱりボクはアプリでぱぱっと済ませるくらいなら、圧倒的な雄の強さで雌を屈服させて子宮を差し出させる方が好きだし、洗脳で自我を壊して雌穴奉仕奴隷に仕立て上げるほうが好きなのだ。
大体、催眠で貫かれた雌が「本気で子宮を献上したい」と思った時、その感情が本物なのか偽物なのかが分からない。
洗脳ならそれで洗脳完了としたりそれで〝堕ちた〟と表現したりできるけど、催眠の場合は本当にゼロイチだからその感情の落とし所が分からないというか、行方不明だ。
結局、世間一般で催眠がこれほど受け入れられている理由は納得できたし、シコる際のわだかまりも減ったけど、ただそれだけなのである。
だから作り手として催眠を取り扱うつもりは今のところはないし、シコる際には「そういう記号表現なんだから難しいコト考えずにシコるぜ!」とおちんちんを握るだけだ。
単純明快。
とはいえ氾濫する催眠モノで気兼ねなく抜けるようになったのは事実なので、そのきっかけを与えてくれたツイ主さんには感謝してもしきれない次第である。
というコトで、今回は催眠についてのお話をつらつらと述べてきた。
言うまでもないコトだけど、ボクにはいまいち刺さらないだけで、世の中には「催眠のオン/オフに伴うギャップがたまんねぇんだ!」とか「イク寸前に催眠解かれて、嫌悪感浮かべながらも肉体の欲求に逆らえずガチイキするのが最高なんだ!」とか、そういう催眠好きな方達がいるのは重々理解している。
ボクにはまだそのエロさは分からないけど、いつか分かればいいな……と思っている。
……先は長そうだけれど(ぇ
ではでは。今回はこの辺で。
皆様よいオナニーライフを……!
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最後までお読みいただきありがとうございます!
エロ同人屋やってますので、よろしければDLsiteやPixiv、
ついった等も見ていただけると嬉しいです……!
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