未だにスタート地点にすら立っていないという現実

線画を必死に最低限の最低限にまで持っていこうとしていた時、色塗りなんてのは夢のまた夢で、ベタですら冗談じゃないというような状況だった。
そこから少しだけ先に進んでいよいよ影とかそういうモノを考えなきゃいけないよね、というフェイズに入ってからしゃーなし色塗りを真面目に考え始めて未だに四苦八苦している。
で、ここにきてついに「いい加減背景も必要だよね」という至極当たり前の状況に追い込まれてしまっている。

ただそうは言っても、そもそも線画の時点でボクは相当に未熟なわけで。
しかも色塗りにした所でようやく少しずつ感触がつかめてきた所で、まだまだ分からんことが多い。髪の毛とか何回塗ってもしっくりこないし、そろそろ服も真面目に練習しないといけないよね、と痛感していたところでもある。

なのに、ここにきて背景。
ここに手を出すと今まで避けていた〝パース〟だとか〝光源〟だとかを強く意識しなきゃいけなくなるんだけど、そもそもそれ以前に背景の描き方とキャラクターの描き方というのは大分異なるスキルも要求されるわけで、つまりまた一からいろんなことを吸収していかなきゃいけないということでもある。

ようやっとここまで来たのに、未だスタートラインにすら立ってないという絶望感。
まあ、考えてみればそこまで揃って初めてイラストとしては完成するわけで、どうであれいつかは背景や小道具、エフェクトといったものに挑戦しなければいけないというのは分かりきっていたことではある。

とはいえ、これだけの時間をかけてここまできて、それでもまだまだ基礎から抜け出せない。
それどころか今までやってきたことすら別に満足できているわけでもない。
だから文字通り、最低限度の部分に到達することすらできていないという現実をまざまざと見せつけられている。

きっついなぁ……。
ほんときっつい。
もちろん頭では〝全てのことが繋がっている〟っていうのは理解している。
背景がなきゃ描ける世界というのは極めて限定的になってしまって、つまりは背景があって初めて自分の描きたい世界が描けるし、パースや遠近法、構図に立体感といったものの捉え方がようやく一本の線に繋がっていくってのは分かっている。
背景を描く段階でグリザイユ画法に手を出すだろうし、そうなるとキャラクターの描き方の部分にも必ずプラスになる。
だからなんのかんの言いつつ挑戦する。努力はする。いつか満足できるようなモノを描けるようになってやる。
それは自信をもって言える……んだけど、それと同時に。
弱音の一つや二つくらい吐かないととてもやってられない。

けど、今までもこうして弱音を吐いてきて、それでももがいているうちに少しつかめた部分もあって。
そうしてから過去の記事を辿ると「そんなこともあったなぁ……」と振り返る事もできて。
だからこそここでは目一杯弱音を吐いて、今回も半年後、一年後に戻ってきた時に「成長してる」と思えたらまあいいんじゃないだろうか。
さて、じゃあ……背景、がんばりますか。

弱音とか
えろんのかんづめ

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