ありがたいことに、今でもたまに『転生勇者の享楽』に感想を頂くことがある。
考えてみればあれはもう一年前の作品になるんだけど、正直に言えばボクはもうあれを超える作品を書くことはできないんだろうな、とか考えることがある。
それくらい、あの作品には思いつく限りの事を詰め込んだ。
まあ、当時は絵を描くっていう方にシフトしようとか微塵も考えてなかったし、ヒロイン全員おんなじになる問題に頭を悩ませてもいなかった。
ただただ「巷に溢れてる悪堕ちは悪堕ちじゃねぇ! オレが本物の〝悪堕ち〟ってのを見せてやる!」みたいな、そんなモチベーションで書いてた気がする。
でさ、やっぱ今はある程度イラストに偏重しようとしている関係上、どうしても小説に割く時間ってのが減ってきてしまっている。
そもそも思ったように時間が取れなくなってきてる部分もあるしね。リアルのほうが、今は全力で走らざるをえない状況だから気が抜けないっていうのもある。
んでそうするとさ、やっぱもう、『転生勇者の享楽』を超えることはできないんだろうなぁ、なんて思ってしまう。
あの時ほどの情熱をかけるのはもう難しいんだろうなぁ、っていう、そんな感じ。
なんだけど。
ふっと思ったんよね。
あれはもう超えられない、って言って挑戦をやめてしまったら、ほんとにもう二度と超えられなくなる。
あの時には見えなかった物とか現れた悩みみたいので動けなくなってきていて、そしてなおかつ一番厄介な「これもう書いたわー」問題でどんどんがんじがらめにされてきていて。
でもかといって挑戦することを止めてしまったら、その時は本当にもう終わってしまうだろう、と。
どれだけ自信がなかろうと「このシチュはもう書いた」という部分で躊躇おうと、そこを乗り越えるために書き続けなかったら次はないだろう、と。
だからまあ、やっぱり頑張って時間は捻出しないといけないんだろうね。
しんどいけど、でも逆に言えば、少しづつでもいいから前に進んでいればいずれ転生勇者も超えられる〝可能性〟を残すことができるんだろう。
そう信じて、今は一日1000字でもいいから書くっていうのを目指すだけは目指してみよう。ね。
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