ネガティブシンキング

たまにはネガティブな事も吐き出しておくよ。

理論武装ってのは便利なもんで、それっぽい事を並べ立てておけばある程度自分の身が守れるという代物だったりする。
要は『弱い犬ほどよく吠える』とか『あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ』とかそういうやつ。
不安な自分の心とか行く先を、一生懸命それっぽい言葉で着飾って見えないように見えないように覆い被せているっていう、そういう話。

実際問題の話をすれば、ちぃっとも成長してないなぁ……っていう現実に押しつぶされそうな日々。
その中で一生懸命「今日はここがうまく描けた」とか「ああ、ここはこうすればエロいのか」と自分を納得させてごまかして、そういう「先に進んでいない」っていう現実から一生懸命目を逸らしている。
うまくいかない理由にそれっぽい答えを与えて、次に活かせてる、先へ進めてるって思い込もうとしている。
そんなことは分かっている。
ただでも、ボクみたいな羽虫はそうして何かに縋らないと前が向けない。
それっぽい言葉を並べ立てて、だからダメだったんだっていう風に思っていないと潰れてしまう。

だって、遠すぎるんだもの。

理想としてる場所は本当に遠くて、自分はまだまだ未熟で、ぶっちゃけ生きてる間に到達はしないんだろうな、とか、そういうふうに思う。
成長なんてこれっぽっちもしてなくて、昔の自分と比較するとその変わらなさに絶望する。
時間ばっかり過ぎていくようなそんな喪失感。ちまちまちまちまと、『ちゃんと前を向いているんだ』って支えてやらなきゃ折れてしまう。

それがどんなに偽善に溢れた言葉でも。
それがどれだけ自分に対して甘く、都合のいい言葉でも。

そうして『自分は間違ってないんだ』って思ってなきゃやってられない。
そう思ってないと、こうしてネガティブな感情に囚われて泣きたくなってくる。
ほんと、ボクが絵を描けるようになる世界線はあるんだろうか?
今からその世界線を手繰り寄せる、なんていう綺麗事は今はいらない。
思いつくのはただひたすら、二十代前半や中盤にもっと真剣に絵について考えておけばよかったっていう、そういう後悔。
いやむしろ、もっと真剣に『創作』について想いをはせておけばよかったっていう、そういう悔恨。
油断をすればいつだってそういう後ろ向きな考えだけが思い浮かんでくる。
絶望的な現実に目の前が真っ暗になる。

それを、一生懸命突っぱねる。

自分の力じゃどうしようもないから、それっぽい言葉を並べ立てる。
理論武装は弱者の武器で、究極的にはただごまかしているだけ。
でも。それでも。
それっぽい言葉を並べ立てて、成長できない自分から目を逸らす。今日も明日も明後日も。

ひたすらにネガティブ。
ボクの本質はいつだってここにある。
それを一生懸命それっぽい言葉で跳ね返して跳ね返して自分で自分を騙してごまかして。
その先が何かに繋がっているって、信じてもないのにそう思い込むことでしかボクは前には進めない。そこから一歩も動けない。

そして――動けないくらいだったらごまかし続けてでも前に進む方がいい。

そうやって、またそれっぽい言葉で着飾って。
大丈夫だ、って自分に言い聞かせている。

弱音とか
えろんのかんづめ

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