オリキャラ作り

Pixivでオリキャラは伸びない。
それは重々承知の上で、ここ数日はいそいそとオリキャラのデザインや設定を詰めている。

別に今作っているCG集の次を考えて……というわけではない。
むしろ完全にPixivやついったで展開していこうというモノで、閲覧数を増やすというコトに向けた戦略としてはほとんど意味の無い行為である。

んじゃあなんでやろうと思ったかというと、それは一にも二にも、ボク自身が〝描く目的〟を見失ってしまったからだ。

描きたいものが分からなくなった

イラストを本格的に練習し始めたのは2018年からなんだけど、その間、〝描き方が分からない〟は何度も経験してきたものの〝描きたいものが分からない〟はなかった。
これまではなんのかんの、描きたいものに対して困ることはなかった。

けれど最近それが崩れた。
というか、九月の中頃くらいから急速に〝なぜ描いているのか〟が分からなくなった。

次のイラストを描かなければいけない。
コンスタントな投稿こそが地道ながらも確実に技術の向上やフォロワー獲得に繋がる。
だから、定期的に投稿をし続けなければならない。

そしてその絵は版権絵の方がいい。
見てもらえる裾野が広いし、なにより、今活躍している絵師さん達のデザインセンスを自分の血肉にするコトができるから。
髪型とか服装とかのレパートリーを増やすには何よりもプロのイラストレーターが作ったキャラクターを分析するのが近道で、そのために版権絵を描くというのは効率的な手法だから。

仕事を辞めて以来、常にそんなことを考えながらイラストを描いてきた。
八月の真ん中くらいからある程度のペースで投稿し続けていたのはそれが理由で、とりわけタグには気をつけながら版権モノを中心に。
その中でプリコネが多くなったのは単にボクが今真面目にプレイしているのがプリコネだからなんだけど、ともかく、ある意味では一心不乱にプリコネ絵を描き続けてきたわけである。

なんだけど、九月の真ん中を過ぎた当たりで〝ぷつっ〟と、何を描けばいいのか分からなくなってしまった。

いや、兆候自体は九月の頭くらいにはもう出ていて、色々なアイデアやシチュを一生懸命考えてどうにか構図に落とし込んでいたコトもしばしばある。
描いていた目的を聞かれれば「コンスタントな投稿を維持するため」と答えたろう。

けど、そんなごまかしができたのも九月の真ん中くらいまで。
それ以降は本当に何を描けばいいのかわからなくって、ラフまで描いても「これをボクは本当に描きたいのか……?」と自問するようになってしまった。
スランプと言えば聞こえはいいけれど、ともかく、描くコトができなくなってしまったのだ。

〝なぜ描きたいのか?〟を見つめ直した日々

なぜボクは絵を描いているんだろう?

どうしても気が乗らず、それでも腕を錆びさせるわけにはいかないから模写を数カットだけは描いては放棄する日を数日過ごす中、ずっと頭にあったのはその疑問だ。
残念なコトに、趣味絵には〝描くべき理由〟なんてものは存在しない。
CG集作成にあるボクの人生の目標や、Skebの依頼にある〝他人の為に自分の力を尽くす〟というようなドライビングフォースはない。

もちろん、フォロワー数を増やすだとか技術を磨くだとかの理由はあるにはあるけれど、それは絵を描く理由ではなく絵を描く上で持つ視点とか意識だ。
もっと根本的な、そもそものモチベーションに直結するような〝理由〟が行方不明になってしまっていた。

そんなわけで、しばらくボクはイラストを描く理由を探していた。
なぜ自分はイラストを描いているのか。
イラストを描いて何を表現したいのか。
ボクがイラストで訴えたいモノは何なのか。

そんなことを真剣に考えているうちにようやく、一つの道筋がぼんやりとながら見えてきて――それがオリキャラを描くことだった。

もうちょっと詳しく言うと、〝自分の性癖を詰めるだけ詰め込んだオリキャラを自分が見たい構図でエロエロな目に遭わせる〟というのがボクの見つけ出した答えだ。

版権のエロには限界がある

極論――というよりは単なる事実として、自分の性癖を100%満たしてくれるものは自分にしか作れない。
スゴくお気に入りのオカズだって、どこかしらには「自分だったらこうする」というのがやっぱりある。

で、しかも、版権キャラクターというのはどう頑張ったってボクの性癖にガツンとはなかなか刺さってこない。
それは当たり前と言えば当たり前で、どう贔屓目に見たって、ボクの好きな要素を詰め込むだけ詰め込んだキャラクターなんてよくて抱えてるモノがすっごく重い、酷いと存在自体が18禁というようなキャラづけになってしまう。

だから、いくら版権キャラクターで好きな娘を描いたとしても、それはどこまでいっても〝自分に100%完全に刺さる〟とはいかない。
版権キャラクターを描くのはそれはそれで楽しいけれど、自分の性癖を思いっきりさらけ出したイラストを描く為には、もっと言えば、〝ここがオレのこだわりなんだ……!〟と強烈に主張して見る人の心を揺さぶるような作品を描くためには、キャラクターのバックボーンから完全に自分好みにチューニングしてあるオリキャラでないとたどり着けない。

その制約がある中で一生懸命版権キャラを自分の性癖に落とし込もうとしてうんうんシチュを考えていたから限界を迎えたらしい……というのがコトの顛末のようだった。
まあ、もちろん正解かどうかなんて分からない。
それに「じゃあこれから版権キャラは描かないのか?」と聞かれたらもちろんそんなことはない。
鈴谷とか村雨とかとスケベするイラストなんかはこれからも描いていきたい。

ただ、どうやら版権キャラではたどり着けない〝コア〟の部分があるらしくって、そういうイラストを描く時に無理して版権キャラを当てはめる必要はないんでない? というコトに気がついたという話だ。

 

というわけで、がっつりとオリキャラの設定を考えてせこせこと描いている。
CG集作成が押しているので工数としてはなかなか進んでいかないんだけど、それでも形になってきた。
版権キャラにこだわらずオリキャラもちょくちょく織り交ぜながら上手くなっていけたらな……と思う。

ではでは、今回はこの辺で。
皆様よいオナニーライフを……!

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