余計なことを考えるという悪癖

今魔族暮らしの次のエピソードを書いてるんだけど、やっぱりなんというか、自分の悪癖に苦しめられている。
いわゆる、余計なことを考える症候群。取り越し苦労、ないしは取らぬ狸の皮算用とも言える。

原因が何かと問われればそれは読んでくれている人がいるという素晴らしく名誉でありがたいことで、けれど皮肉なことにそれが重圧になってしまっている。
つまりは一生懸命〝自分のための物語だ〟と言い訳しても、やっぱりどうしても読んでくれている方々を失望させたくない、みたいな欲がある。
それがすごく大それたエゴのようなモノだと自覚していても、どうしてもそういうのを考えてしまう。

いや、本来は悩むべきことじゃない。
自分が描く物語、それも趣味の産物なんて、どこまで行っても自分本位で、ただひたすらに自分のためにあるものでしかない。
だから自分が求めるようにエッチシーンを書けばいいって話になる。
それはまったくもってその通りで、スタンスとしてはもちろんいつだってそのつもりでいる。

なんだけど、それでもやっぱりこれだけ長い物語を書いているとそのスタンスを貫くのも難しくなってきて、キーボードを打っている途中にふと〝コレを書いても読んでる人が離れるだけなんだよなぁ……〟とか考えてしまう自分がいる。
こんな考えが頭に浮かんでしまったら当然筆も重くなって、ちっとも先に進まない。
具体的に言うと、魔族暮らしの場合淫語を交えるとがくっとブクマが外れることはもう分かっている。お姉ちゃん回の時だけピンポイントで外れるからまず間違い無い。
で、ネタバレしてしまうと(こんなとこ読んでる人いないから気にする必要ないと思うけど)、レーニア編ではお姉ちゃんもそれなりに関わってくる。
一応詳細は伏せるけど、自分が好きなシチュエーションみたいなのを詰め込んでしまったらそりゃそうなる。

で、そうなるとね、余計なことをどうしても考えてしまうんだよね。
このまま先に進んでもただ期待を裏切るだけなんじゃないか、って。
おまけにレーニア編の次はなおさら趣味に走るからね。ここまで読んでくれた人を失望させる、つまりは読んでくれた大切な時間を奪ってしまうことに繋がるんじゃないの? とか考えてしまって全然先に進まない。

いや、取り越し苦労というかすんごいエゴの塊だっていうのは自覚しているんだ。
だから気にしても無駄だし、そんなことよりエタる方が問題だし、そもそも何度も言っているけどボク自身があの物語の結末を読みたい。
分かってる。で、こういう時考えるだけ時間のムダだっていうのもよく知っている。
だから前に進むしか無いんだけど、それでも考えてしまう心の弱い自分がいる。

あとね、やっぱりみんな平等に扱おうと思っても、どうしてもあの姉妹には思い入れがあるせいで贔屓しちゃうんだよね……。
それは求められてないんだろうなぁ……と思いつつ、それでも書きたいから書くっていうところと板挟みになってる。
求められてるとか求められてないとかほんと無意味だと思うんだけど、中々うまくいかないというか割り切れないよね……。

とはいえこのまんまじゃほんとに先に進まんし、いい加減他の作品に逃げるのも無理というか問題の先送りで全くなんの解決にもならんから。
次の更新と同時に活報で「開き直ります(自分の好きなように書きます)」って宣言しちゃうしかないだろう。
やっぱりボクはある程度淫語言わせたいし、お尻も開発、もといしっかり描写したいし。

うん。だからまあ、とりあえず。
形にはしようよ。ね。

備忘録
えろんのかんづめ

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