キャッチーなあらすじ

たまーに、もう少しくらい、いわゆる〝あらすじ〟っぽいあらすじを書いたほうがいいんかなぁ、なんて考えることがある。
ただ考えることはあっても、結局それであらすじを書き直すなんてことはしないんだけど。

というのも、ボクは個人的にあんまり真面目に書いてあるあらすじっていうのは好きじゃない。
極論で言うなら一行でさくっと内容がかいつまんであるくらいのほうが好み。
そりゃあまあ真面目に考えなきゃいけない時には真面目に考えるんだけど、基本スタンスが〝興味のある人が手に取ってくれたらいい〟くらいの程度で、少なくともノクタ上でそんな大々的に知れ渡ろうってのをそもそも考えていない。

ただ一番の理由は、あらすじの好き嫌いってやっぱり出るんよね。
ボクが「目を通そうかなぁ……?」なんて思うのは結局あらすじの部分で惹かれたからなんだけど、そういう時どういうあらすじに惹かれるかっていうと、やっぱり簡潔に思わせぶりなことが書いてあるやつ。
あらすじってのは絵で言ったらサムネみたいなもんなので、やっぱりここで「お、いいなぁ」って感じる作者さんのお話は自分にあってることも多い。
逆に言えば、ここでいまいちな場合は読んでも微妙な事が多いというか、少なくとも自分には合わない事が多い。
ということはやっぱり、自分の場合もあらすじの時点で〝合う〟か〝合わない〟かはある程度判別されているんだろう。

まあそんなわけで、ボクのあらすじは基本的に作中のセリフの抜粋と一行程度の説明に留めてある。
コピーライティングの手法に乗っ取るならそりゃあご法度な手法なんだろうが、ノクタの場合はそもそもタグで性癖がある程度絞られてるからね。
こんな感じのセリフが出るんだ、って時点で何となく作風みたいなものを予測してもらえるだろうし、後はそこに軽くお話の流れでも書いておけば十分だろう、みたいな。
これで第一話の一行目に目を通してもらえればその時点で勝ちで、あとはまあ、波長の合う人がきっと読んでくれる、くらいのスタンス。
もちろんこれはノクタっていう、官能が主目的の小説、つまりストーリーは添え物程度、っていう前提条件があるんだけどさ。
そこの住人としてはそれで十分だろう、的なお話。

まあそんなわけで、毎度毎度あらすじは簡潔にまとめております。
ただし別に手抜きではないよ? 抜き出す一文は結構考えて、練って、色々試して「これだーー!」というものにしてある。
むしろその一文にテーマみたいのを凝縮するくらいの勢いでやってる。一応ね。
今後もしも新人賞に応募したり、あるいは全く別の場所に立ったりした時にはそれ用のキャッチコピーは考えるけど。
よっぽどのことがない限り、ひとまずノクタはこのスタイルだと思うし、それで統一していきたい。

ノクターンノベルズ
えろんのかんづめ

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