北へ行ってみた、という思い出①

昔、とにかく北に行きたくて本州の最北端を目指した事がある。
時は2015年の夏。今から四年ほど前の話だ。

別に改めて言うまでもないが、ボクがノクタに初投稿したのは2016年の10月。
つまり今の話はまだノクタに投稿する前、それどころか榛名の夢を見る前の話ということになる。
(榛名の夢ってなんぞ? という方はココを見てほしい)

当時のボクというのはどん底に落ちる直前で、壊れかけたエンジンが停止しかけているのをかろうじて回している、という状態だった。
その直前にあったゼミナールで「あ、自分この世界に何も面白みを感じてないわ」と悟ったから、というのもある。
だからだろう。
どうにもできない、ならない事から一旦離れたくて、どこか遠くへ行きたかったんだと思う。

……まあ、今思い返せばそんな動機だったんだろうと無理やり理屈をつけてるんだけど、当時はそんなことを考えもせずに〝とりあえず北に行こう〟くらいしか思っていなかった。
まだ長距離運転が趣味だと気づく前の話だし、そもそもこの経験を通じて〝長距離運転って楽しいかも〟と思い始めるわけだから、当時抱いていたのはむしろ「どこまで行けるか試してみたい」という欲求だった。

閑話休題。

話を戻すと、当時ボクが住んでいたのは杜の都・仙台だ。
だから北に進むというのは非常に現実的な選択で、あまり深く考えずに夜中の一時くらいにハンドルを握った。
……まあ、若かったからできたことだ。
そのままずーっと北に高速を走って、弘前辺りで降りてから十三湖のほとりを通る国道339号に抜けて北へ。

口にするのは簡単だが、かかった時間でいうと結構なものになる。
東北地方というのは頭で考えているよりも一回りか二回りは広大で、実際に行ってみると存外遠いというのが痛感できる土地だ。
参考までの話をすれば、仙台から那須塩原と、仙台から盛岡はほぼ同じ距離で、高速で大体二時間くらい。盛岡から弘前でまた二時間くらいだ。
(ちなみに高速で二時間と言えば名古屋から大阪、あるいは静岡くらいには行ける感覚で、金沢からだと上越JCTは越えられるくらい。結構な距離があるっていうのがイメージできると思う)

そんなこんなで高速を降りて(確か浪岡じゃないかな)国道101号線(浪岡五所川原道路)をひた走って339号線へ。
途中コンビニに寄って休憩がてら開店まで時間を潰し、おにぎりを買ったのを覚えている。
これが大体六時頃の話。
目の前の線路で電車が走っているのを見た覚えもあるので、地図的に見ると恐らく津軽鉄道線だ。
周りはひたすらに田んぼばっかりだった。
特徴的だったのは湖沼が沢山あったことで、下はその時の一枚↓

他の写真に地名も写っていて、どうやらこれは芦野湖らしい。当然339号線沿いだ。

五所川原近辺というのは本当に湖沼が多くて、地図で見てもこの近辺というのは妙に青地が転々としている。
似たような場所はちょうど反対側、下北半島の六ケ所村近辺にあって、これら二つの場所は(夏だったからということもあるだろうけど)すごく〝湿地〟というイメージがぴったり合う場所だった。
日本にこんな場所があるんだなぁ……という率直な感想を抱いた覚えがある。

この後は十三湖のほとりの道の駅で休憩した後、339号を北上して竜飛岬へ。
その時の景色がすごくきれいだったんだけど、それは次の機会に触れるとしよう。
とりあえず今回はここまでだ。

えろんのかんづめ